
この連載では、海外の研究や論文、各種調査をもとに、企業卓上カレンダーの価値を新しい視点から読み解いていきます。研究結果をご紹介するとともに、20年以上企業卓上カレンダーに携わってきた私たちの経験や考察も交えながら、その可能性を探ります。
【vol.12】
私たちは、企業卓上カレンダーから何を学んだのでしょうか。
〜365日をデザインするということ〜
この連載では、海外の研究を入り口に、企業卓上カレンダーの価値を考えてきました。
紙に予定を書くこと。
書くことで考えが整理されること。
毎日目にすることで親しみが育まれること。
習慣が人の行動を支えること。
時間を俯瞰すること。
働く人への配慮が、使いやすさにつながること。
AI時代だからこそ、考える余白が必要であること。
ウェルビーイングやサステナビリティという新しい価値観。
テーマは毎回違いました。
しかし、十一回の研究を振り返ると、一つだけ共通していたことがあります。
それは、
企業卓上カレンダーは、日付を並べただけの商品ではない。
ということでした。
私たちがたどり着いた答え
予定を書き込む。
一日の流れを考える。
一か月を見渡す。
仕事の準備をする。
毎朝デスクで予定を確認する。
その一つひとつは、小さな行動です。
しかし、その小さな行動が積み重なることで、一年という時間が形づくられていきます。
企業卓上カレンダーは、その積み重ねに寄り添う存在です。
予定を管理するだけではありません。
仕事のリズムをつくり、考える時間を支え、人と企業との関係を育てる。
私たちは、この連載を通して、企業卓上カレンダーとは「時間を表示する商品」ではなく、時間の使い方を支える商品なのだと考えるようになりました。
20年以上、お客様と向き合ってきて分かったこと
私たちは、20年以上企業卓上カレンダーをつくり続けてきました。
その中で、多くのお客様から教えていただいたことがあります。
「毎年、このカレンダーを使っています。」
「来年もお願いします。」
「この書き込みやすさが気に入っています。」
そんな言葉をいただくたびに、私たちは思います。
お客様が評価してくださっているのは、紙や印刷だけではありません。
一年間、生活や仕事を支えてきた体験そのものなのだと。
だから私たちは、日付の大きさにも、余白にも、色にも、フォントにも、一つひとつ理由を持って向き合ってきました。それは、デザインへのこだわりというより、「使う人への思いやり」を形にしたいという想いだったのだと思います。
企業卓上カレンダーから見えること
企業卓上カレンダーの意味は、広告だけではありません。
販促品だけでもありません。
もちろん、それらの役割を持つこともあります。
しかし、それだけでは語りきれません。
一年間、デスクの上にあり続ける。
毎日目にする。
毎日使う。
毎日仕事を支える。
こうした時間の積み重ねは、他の販促物にはあまり見られない特徴です。
だから私たちは、企業卓上カレンダーとは、企業の価値観を365日かけて届ける商品なのだと考えています。
「使う人のことを考える。」
「仕事がしやすいように工夫する。」
「毎日気持ちよく使っていただく。」
その積み重ねが、企業の価値観となって、お客様へ伝わっていく。
企業卓上カレンダーは、紙に企業名を印刷する商品ではありません。
企業の想いを、毎日の使い心地として届ける商品なのではないでしょうか。
この連載を終えるにあたって
今回で、この「企業卓上カレンダー学」は一区切りとなります。
研究を読み、考え、そして現場での経験と照らし合わせながら、一つの問いを追いかけてきました。
その答えは、とてもシンプルでした。
私たちは、企業卓上カレンダーをつくっている会社ではありません。
一年をデザインしている会社です。
一年とは、365枚の日付ではありません。
働く人の時間であり、企業とお客様との関係であり、未来へ続く毎日の積み重ねです。
その一年を、少しでも心地よく、少しでも豊かにできるように。
これからも私たちは、企業卓上カレンダーという小さな道具の可能性を、考え続けていきたいと思います。
このシリーズで取り上げた主なテーマ・参考分野
•紙とデジタルの認知特性
•手書きと記憶・学習
•単純接触効果
•習慣形成
•外部認知(External Cognition)
•人間工学・情報デザイン
•関係性マーケティング
•Human-Computer Interaction(HCI)
•ウェルビーイング
•サーキュラーエコノミー(循環型経済)
本シリーズでは、これらの研究や代表的な文献を手がかりに、企業卓上カレンダーの価値を多角的に考察してきました。
ご紹介した研究を、そのまま企業卓上カレンダーに当てはめることはできません。
しかし、研究から得られた知見と、20年以上にわたる現場での経験を重ね合わせることで、新しい視点をご提案できたのではないかと考えています。
ご覧いただき、ありがとうございました。

