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企業卓上カレンダー学

この連載では、海外の研究や論文、各種調査をもとに、企業卓上カレンダーの価値を新しい視点から読み解いていきます。研究結果をご紹介するとともに、20年以上企業卓上カレンダーに携わってきた私たちの経験や考察も交えながら、その可能性を探ります。


【vol.3】
人は、毎日目にするものを好きになるのでしょうか。
〜「単純接触効果」が教えてくれること〜

一年間、毎日デスクの上にあるものがあります。
それが企業卓上カレンダーです。

毎日見ているのに、改めて意識することは少ないかもしれません。
しかし心理学では、「繰り返し目にする」ということ自体に意味がある可能性が、長年研究されてきました。

その代表的な考え方が「単純接触効果(Mere Exposure Effect)」です。
これは、人はある対象を繰り返し目にすることで、その対象に親しみや好意を抱きやすくなるという心理現象です。
近年では、この効果は広告や製品デザインの研究でも検証されています。

例えば、製品を繰り返し提示する実験では、接触回数が増えるほど、その製品への好意的な評価が高まる傾向が報告されています。
ただし、接触回数が多すぎると効果が頭打ちになったり、逆効果になったりする場合もあり、「適度な繰り返し」が重要であることも示されています。

つまり、「何度も見せればよい」という単純な話ではありません。
自然に、無理なく、日常の中で繰り返し目に入ること。
そこに価値があると考えられています。

【参考文献・出典】
<論文①>
The Mere Exposure Effect for Consumer Products as a Consequence of Existing Familiarity and Controlled Exposure Acta Psychologica(2013)

<論文②>
Advertising Repetition: A Meta-Analysis on Effective Frequency in Advertising
Journal of Advertising(2015)


この研究を読んで、私たちが最初に感じたこと

私たちが注目したのは、「繰り返し見せること」ではなく、「自然に目に入ること」でした。
企業卓上カレンダーは、テレビCMのように数十秒だけ表示されるものではありません。

営業担当者のデスク。
受付カウンター。
事務所の机。

一年という時間の中で、仕事をするたびに、何気なく視界に入ります。
私たちは、この「自然な接点」の積み重ねに、企業卓上カレンダーならではの価値があるのではないかと感じました。


私たちの仮説

ここからは、研究で証明されたことではありません。
20年以上企業卓上カレンダーに携わってきた私たちが、現場で感じてきた一つの仮説です。

企業卓上カレンダーは、「企業名を見せる商品」ではないと思っています。
毎日目にすることで、 「あの会社、今年もカレンダーを送ってくれたな。」 「そろそろ相談してみようかな。 」 そんな小さな記憶や安心感を積み重ねる商品ではないでしょうか。

ブランドは、一度の広告だけで築かれるものではありません。
小さな接点が積み重なり、「思い出してもらえる存在」になっていく。
企業卓上カレンダーも、その接点の一つになれると私たちは考えています。


企業卓上カレンダーから見えること

企業卓上カレンダーは、一年間使われる販促物です。
この「一年」という時間は、他の販促物にはない特徴です。

毎日目にする。
毎日使う。

その繰り返しが、企業の存在を押しつけるのではなく、自然と思い出してもらえる関係を育てていく。
私たちは、企業卓上カレンダーとは「企業を宣伝する商品」ではなく、企業との関係を育てる商品でもあると考えています。
広告は、一瞬で印象を残すことが得意です。

企業卓上カレンダーは、一年かけて信頼を育てることが得意です。
その違いこそが、企業卓上カレンダーならではの価値なのかもしれません。

【参考文献・出典】
The Mere Exposure Effect for Consumer Products as a Consequence of Existing Familiarity and Controlled Exposure. Acta Psychologica(2013).
Advertising Repetition: A Meta-Analysis on Effective Frequency in Advertising. Journal of Advertising(2015).



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