
この連載では、海外の研究や論文、各種調査をもとに、企業卓上カレンダーの価値を新しい視点から読み解いていきます。研究結果をご紹介するとともに、20年以上企業卓上カレンダーに携わってきた私たちの経験や考察も交えながら、その可能性を探ります。
【vol.11】
「サステナブル」とは、何を長く続けることなのでしょうか。
〜持続可能性の視点から考える企業卓上カレンダー〜
サステナブルという言葉を耳にする機会が増えました。
環境に配慮した素材。
資源の有効活用。
CO₂排出量の削減。
どれも社会にとって大切な取り組みです。
一方で、近年のサステナビリティ研究では、「環境にやさしい製品」であることに加え、「長く使われる製品をつくること」も、持続可能な社会につながる重要な考え方として語られています。
欧州では、製品を修理しながら長く使う「循環型経済(Circular Economy)」や、使い捨てではなく長期利用を前提とした設計が注目されています。
そこでは、「どんな素材で作るか」と同じくらい、「どれだけ長く価値を発揮するか」が重視されています。
つまり、サステナブルとは「作ること」だけではなく、「使い続けられること」まで含めた考え方なのです。
【参考文献・出典】
<代表的な文献>
Ellen MacArthur Foundation
Towards the Circular Economy
Circular Economy(循環型経済)に関する各種研究
この研究を読んで、私たちが最初に感じたこと
私たちが印象に残ったのは、「使われないもの」は、どれほど環境に配慮していても、その価値を十分に発揮できないということでした。
企業卓上カレンダーも同じではないでしょうか。
環境配慮型の素材を使うことはもちろん大切です。
しかし、それだけではなく、「毎日使いたくなる」「一年間使い続けたくなる」という価値も、持続可能性の一つだと感じました。
使われるからこそ、資源は意味を持ちます。
大切に扱われるからこそ、その商品は本来の役割を果たします。
私たちの仮説
ここからは、研究で証明されたことではありません。
20年以上企業卓上カレンダーに携わってきた私たちが、現場で感じてきた一つの仮説です。
企業卓上カレンダーは、「環境にやさしい商品」である前に、「長く使いたいと思われる商品」であることが大切なのではないでしょうか。
見やすい。
書きやすい。
予定を立てやすい。
毎日自然と手が伸びる。
その積み重ねが、一年間という長い時間の中で価値を生み出します。
私たちは、「一年間使い続けられる」ということ自体が、企業卓上カレンダーならではの持続可能性だと考えています。
20年以上、お客様と向き合ってきて分かったこと
私たちは、環境対応についてご相談をいただく機会が年々増えています。
紙やリングの素材、包装方法など、改善できることは数多くあります。
その一方で、お客様からは「毎年使いやすいから、この仕様を変えたくない」というお声をいただくこともあります。
環境への配慮と、使いやすさ。
この二つは、どちらかを選ぶものではありません。
私たちは、その両方を少しずつ高めていくことが、本当のものづくりだと考えています。
企業卓上カレンダーから見えること
企業卓上カレンダーは、一年間という時間をともに過ごす商品です。
だからこそ、使う人にとって価値があり続けることが大切です。
環境に配慮すること。
資源を大切にすること。
そして、使う人を大切にすること。
その三つは、本来つながっているのではないでしょうか。
私たちは、企業卓上カレンダーとは、環境だけでなく、人との関係も持続可能にする商品だと考えています。
毎年届ける。
毎年使っていただく。
毎年「今年もありがとう」と言っていただける。
その積み重ねこそが、企業卓上カレンダーが育んできた持続可能な価値なのかもしれません。
【参考文献・出典】
Ellen MacArthur Foundation. Towards the Circular Economy.
Circular Economy(循環型経済)に関する研究・報告書
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