
この連載では、海外の研究や論文、各種調査をもとに、企業卓上カレンダーの価値を新しい視点から読み解いていきます。研究結果をご紹介するとともに、20年以上企業卓上カレンダーに携わってきた私たちの経験や考察も交えながら、その可能性を探ります。
【vol.8】
一年という時間は、何を育てるのでしょうか。
〜関係性マーケティングから考える企業卓上カレンダー〜
一年とは、長い時間でしょうか。
それとも、信頼を育てる時間でしょうか。
企業卓上カレンダーは、お客様のデスクの上で一年を過ごします。
新年に届き、
春を迎え、
夏を越え、
秋を迎え、
そして年末まで使われる。
この「一年」という時間は、企業卓上カレンダーならではの特徴です。
マーケティングには、「関係性マーケティング(Relationship Marketing)」という考え方があります。
これは、一度の取引を目的とするのではなく、お客様との長期的な関係を築くことを重視する考え方です。
この分野の代表的な研究者であるChristian Grönroos氏は、企業の価値は商品を販売した瞬間だけで生まれるものではなく、その後も続く関係の中で育まれると述べています。
つまり、「売ること」よりも、「選ばれ続けること」。
それが企業にとって大きな価値になるという考え方です。
【参考文献・出典】
<書籍・論文>
Christian Grönroos
Relationship Marketing: Strategic and Tactical Implications
および関係性マーケティングに関する研究
この研究を読んで、私たちが最初に感じたこと
私たちが印象に残ったのは、「関係は、一度では育たない」ということでした。
企業卓上カレンダーは、一度配って終わる販促品ではありません。
一年を通して使われることで、少しずつ存在が日常に溶け込んでいきます。
毎日予定を書き込む。
毎日予定を確認する。
その積み重ねが、「あの会社のカレンダーは使いやすい」「毎年届けてくれる」という安心感につながっているのではないでしょうか。
私たちは、この一年という時間そのものに価値があると感じました。
私たちの仮説
ここからは、研究で証明されたことではありません。
20年以上企業卓上カレンダーに携わってきた私たちが、現場で感じてきた一つの仮説です。
企業卓上カレンダーは、「企業名」を届ける商品ではありません。
企業との時間を届ける商品です。
一年という時間の中で、
何度も目にする。
何度も使う。
何度も助けられる。
その積み重ねが、「また来年も使いたい」という気持ちにつながっていく。
私たちは、企業卓上カレンダーとは、信頼を一度につくる商品ではなく、一年かけて育てる商品なのだと考えています。
20年以上、お客様と向き合ってきて分かったこと
「毎年、このカレンダーを楽しみにしています。」
そんな言葉をいただくことがあります。
私たちは、その言葉を聞くたびに思います。
お客様が待っていてくださるのは、紙ではありません。
日付でもありません。
一年間、仕事を支えてくれた使い心地や安心感なのだと。
企業卓上カレンダーは、毎年新しく作られます。
しかし、本当に積み重なっているのは、お客様との関係なのかもしれません。
企業卓上カレンダーから見えること
企業卓上カレンダーは、一年間デスクの上に置かれます。
この「一年」は、偶然決まった期間ではありません。
企業活動も、一年というサイクルで動いています。
予算。
年度計画。
営業活動。
採用。
決算。
企業卓上カレンダーは、その一年に寄り添いながら、お客様の仕事を支えています。
私たちは、企業卓上カレンダーとは「一年を表示する商品」ではなく、一年という時間を、お客様と企業で共有する商品だと考えています。
そして、その共有した時間こそが、信頼という目に見えない価値を少しずつ育てていくのではないでしょうか。
【参考文献・出典】
Grönroos, C. Relationship Marketing: Strategic and Tactical Implications.
Relationship Marketing に関する代表的研究
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