
この連載では、海外の研究や論文、各種調査をもとに、企業卓上カレンダーの価値を新しい視点から読み解いていきます。研究結果をご紹介するとともに、20年以上企業卓上カレンダーに携わってきた私たちの経験や考察も交えながら、その可能性を探ります。
【vol.5】
人は、なぜ毎日同じものを使い続けるのか。
〜習慣形成の研究から考える企業卓上カレンダー〜
朝、会社に着く。
パソコンの電源を入れる。
メールを確認する。
そして、デスクの上の企業卓上カレンダーに目を向ける。
多くの人にとって、それは特別な行動ではありません。
毎日の仕事の中で、自然に繰り返されている行動です。
しかし、行動科学の研究では、この「自然に繰り返される行動」こそが、人の習慣をつくる重要な要素だと考えられています。
2009年、ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のPhilippa Lally氏らは、人が新しい行動を習慣化するまでの過程を調査しました。
その結果、新しい行動が自動的に行われるようになるまでには平均66日程度を要し、その行動を毎日同じ状況やきっかけの中で繰り返すことが習慣形成を後押しすることが示されました。
この研究が教えてくれるのは、「習慣は意志の力だけで続くものではない」ということです。
むしろ、
いつも同じ場所にある
いつも同じタイミングで目に入る
いつも同じ流れで使う
といった環境の方が、人の行動に大きな影響を与えている可能性があります。
【参考文献・出典】
<論文>
Lally, P., van Jaarsveld, C. H. M., Potts, H. W. W., & Wardle, J. (2009)
How Are Habits Formed: Modelling Habit Formation in the Real World
European Journal of Social Psychology
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ejsp.674
この研究を読んで、私たちが最初に感じたこと
私たちが印象的だったのは、「習慣は意思よりも環境に影響される」という点でした。
仕事を始めるとき。
予定を確認するとき。
来月のスケジュールを考えるとき。
企業卓上カレンダーは、そのすぐそばにあります。
使おうと思って取り出すのではなく、そこにあるから使う。
この自然さこそが、企業卓上カレンダーの特徴なのかもしれません。
私たちの仮説
ここからは、研究で証明されたことではありません。
20年以上企業卓上カレンダーに携わってきた私たちが、現場で感じてきた一つの仮説です。
企業卓上カレンダーは、毎日見る商品ではありません。
毎日仕事を始めるきっかけになる商品です。
今日の予定を確認する。
来週の予定を考える。
締め切りまでの日数を数える。
そんな行動を支えているのは、カレンダーそのものというより、「カレンダーを見る習慣」なのかもしれません。
私たちは、企業卓上カレンダーの価値は365日使われることではなく、365回仕事のスタートに寄り添うことにあると考えています。
企業卓上カレンダーから見えること
企業卓上カレンダーは、長く使われる販促物として語られることがあります。
しかし、私たちは少し違う見方をしています。
長く使われるから価値があるのではありません。
毎日の習慣の中に入り込めるから価値があるのです。
広告は、人の注意を引きます。
企業卓上カレンダーは、人の毎日に寄り添います。
朝、ふと目にする。
予定を書き込む。
一日の流れを考える。
その繰り返しの中で、企業卓上カレンダーは仕事のリズムの一部になっていきます。
私たちは、企業卓上カレンダーとは「一年を届ける商品」ではなく、「一年の働き方を支える商品」でもあると考えています。
【参考文献・出典】
Lally, P., van Jaarsveld, C. H. M., Potts, H. W. W., & Wardle, J. (2009). How Are Habits Formed: Modelling Habit Formation in the Real World. European Journal of Social Psychology.
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