
この連載では、海外の研究や論文、各種調査をもとに、企業卓上カレンダーの価値を新しい視点から読み解いていきます。研究結果をご紹介するとともに、20年以上企業卓上カレンダーに携わってきた私たちの経験や考察も交えながら、その可能性を探ります。
【vol.10】
「働きやすさ」は、何によって生まれるのでしょうか。
〜ウェルビーイングの視点から考える企業卓上カレンダー〜
私たちは、「働きやすい職場」と聞くと、どのような環境を思い浮かべるでしょうか。
制度が整っていること。
人間関係が良いこと。
柔軟な働き方ができること。
もちろん、それらはとても大切です。
一方で近年のウェルビーイング研究では、日々の小さな体験や、自分で仕事をコントロールできているという感覚も、働く人の満足感や心理的な健康に影響することが分かってきました。
心理学者Ed Diener氏は、ウェルビーイングを「人生に対する満足感や前向きな感情だけでなく、自分らしく生活できているという実感も含めた概念」と説明しています。
また、自己決定理論(Self-Determination Theory)では、人は「自分で選び、決めている」という感覚を持つことで、より主体的に行動しやすくなると考えられています。
予定を立てる。
優先順位を決める。
一日の流れを見直す。
こうした何気ない行動も、自分の時間を自分で整えるという意味では、ウェルビーイングにつながる小さな実践なのかもしれません。
【参考文献・出典】
<代表的な研究>
Ed Diener(Subjective Well-Being に関する研究)
Deci, E. L. & Ryan, R. M.(Self-Determination Theory:自己決定理論)
この研究を読んで、私たちが最初に感じたこと
私たちが心に残ったのは、「時間を管理すること」と「時間に追われること」は、まったく違うということでした。
予定がたくさんあること自体が、ストレスになるわけではありません。
何がいつまでに必要なのか。
どこに余裕があるのか。
それが見えているだけで、気持ちは少し落ち着きます。
企業卓上カレンダーは、予定を増やす道具ではありません。
時間を整理し、「見通し」をつくる道具です。
その見通しが、日々の安心感につながっているのではないかと感じました。
私たちの仮説
ここからは、研究で証明されたことではありません。
20年以上企業卓上カレンダーに携わってきた私たちが、現場で感じてきた一つの仮説です。
企業卓上カレンダーは、仕事を管理する商品ではありません。
人の心に余白をつくる商品です。
予定が見える。
流れが見える。
先の準備ができる。
だから、少し落ち着いて考えられる。
その「少し」が、一日の働き方を変え、一年の仕事を変えていくのではないでしょうか。
私たちは、企業卓上カレンダーの本当の価値は、「時間を埋めること」ではなく、時間と心の両方に余白をつくることにあると考えています。
20年以上、お客様と向き合ってきて分かったこと
お客様から、「このカレンダーは書き込みやすいですね」「見やすいので毎年使っています」というお声をいただくことがあります。
一見すると、それはデザインへの評価のように聞こえます。
しかし、その背景には「仕事がしやすい」「予定を整理しやすい」という体験があります。
私たちは、その体験こそが、お客様に届けている価値なのだと思っています。
使いやすさとは、単なる機能ではなく、働きやすさへの配慮なのです。
企業卓上カレンダーから見えること
これからの企業に求められるのは、効率だけではありません。
働く人が、安心して力を発揮できる環境をつくることも、重要なテーマになっています。
企業卓上カレンダーは、大きな制度を変えることはできません。
けれど、一日一日の仕事の始まりに寄り添い、時間を見える化し、考える余白をつくることはできます。
私たちは、企業卓上カレンダーとは、働く人のウェルビーイングを、365日の小さな積み重ねで支える商品なのではないかと考えています。
【参考文献・出典】
Diener, E.(Subjective Well-Being に関する代表的研究)
Deci, E. L., & Ryan, R. M.(Self-Determination Theory:自己決定理論)
Positive Psychology および Well-being に関する研究
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